聖母会のこと

「聖母会」は社会人として働く生活の中で自分を見つめ、自分らしさを発見し、自立に向けての準備をしていく自立援助ホームです。

人が生きていくために必要なことは何よりも「生きる意欲を育む(はぐくむ)こと」が大切と考えます。

この西条の地で海や街、そしてホームや人に包まれ、生きる意欲を育んでいける事を願っています。

これからの人生を共に生活をしながら一緒に考えていってみませんか。

自立援助ホームが大切にしている3つのこと

① あたり前の生活

一人一人の話に丁寧に耳を傾け、自分の存在が受け止められていることを実感できるように配慮し、自分を大切に思うことのきっかけを作っています。

② 主体性の保障

入居時にまず、入居の意思を確認し、ホームと入居者の契約を交わします。このことは、不安や葛藤を抱えて入居してくる青少年がほとんどとはいえ、自分で選び、考えることの第一歩となります。その後もいろいろな場面で失敗することもありますが、「あたり前の生活」の中から、存在を受け止めてもらっているという感覚をエネルギーにし、自分で考えて行動し、その結果を受け入れるという経験を積み重ねていきます。

③ 退居者支援

青少年たちは、「あたり前の生活」や「主体性の保障」の中で自分の存在を大切に思ったり、失敗経験から自分で考え、結果を受け入れる経験を重ねるとホームから離れて生活するという次のステップに進みます。その際も「彼らから関係を断ち切らない限り、ホームからは絶対に関係を断ち切らない」というメッセージを発信します。このことは、社会的な支援の希薄な彼らに、「困ったときはいつでも相談に来て良い」ということ=彼らの「心の安全基地」となる覚悟と「適度に人に頼る」ことが社会生活には不可欠であると自立援助ホームが考えていることを意味しています。

自立援助ホームに入居するには

まずは、最寄りの児童相談所、または自治体にご相談ください。利用希望者の入居への動機付けを行うために、ホーム見学、または体験入居を行う場合もあります。あくまでも「利用者の意思を尊重」します。入居が可能となった場合は、「入居申し込み書」を利用者本人またはホームが代行し児童相談所(または自治体)に提出します。

対 象

中学卒業後、就労自立を目指し生活の場を失っている15歳から22歳未満の青少年。

聖母会の約束事

ホームで目標を持った生活をしていくにあたり、細かい約束事は個人によって違いますが、大きくは以下の2つになります。

・働くことを中心とした生活であること。

・定期的にスタッフとの面談を行います。

ホーム利用の流れ

● 入居相談・入居
お近くの児童相談所、またはホームへ直接ご連絡をお願いします。
その後ホームにて面接を行い、ホームでの生活を理解し、自分の意思で入居を希望した場合は手続きを進めます。
● 仕事探し
ハローワークや求人誌で探します。空いた時間はスタッフと話、手伝い、自由時間となります。
● 生 活
就職後は勤務時間にあわせた生活となります。朝は自主起床で出勤、帰宅後は皆そろって夕食、自由時間となります。
休日は各自の自由です。
● 退居後の援助
必要があると判断した場合、期間を問わず生活を援助します。

就労支援について

履歴書の書き方や保証人など、彼らだけでは手に負えない課題をクリアするための支援が必要です。

また、自立援助ホームを理解し、彼らを受け入れ支援してくれる就労先の確保や仕事が継続できるように彼らの働くことへの不安・不満・愚痴に耳を傾け、彼らへの権利侵害に配慮することが必要です。